このLOVEHEARTS STORYは、院長池田優子が、その生い立ちから医師としての道を歩むまでの紆余曲折の半生を、ノンフィクションライターが綴ったものです。 2002年に発刊された本ですが、多くの女性に勇気を差し上げることができればと思い、ここに掲載させていただきます。

時給百万円の天才女医?

安くなったとはいえ、美容整形にはそれなりの手術費用がかかるし、
なんといっても「手術」なのだから常に不安がつきまとう。
太ももから余分な脂肪を吸引し、バストに注入する手術を例にとると、一般的に吸引から注入終了まで3時間程度、
病院によっては半日もかかり、入院が必要な場合もある。
費用は約100万円というから、簡単な手術と呼ぶのは適当でない。

池田とかつて同僚だった医師がこう証言する。
「脂肪吸引は難しい手術ではありませんが、比較的に技術の差が出やすい手術だと思います。
かかる時間もさることながら、仕上がりを手術前のように自然な形にするためにはかなり気を使う。
ましてや自分の思い描く形にデザインするのはベテランでも至難の技です。

今までお仕事をごいっしょさせていただいた医師のなかで、脂肪吸引の技術で池田先生の右に出る者はいないと思います。
吸引したあとの形だけでなく、脂肪注入したバストの形も美しい。あるレベルまではどんな医師でも整えられますが、
彼女の作品は女性であることも手伝ってか、独特のセクシーさがある。

しかも、わたしは何度も池田先生の脂肪吸引手術を見てきたからわかるのですが、
彼女は皮下脂肪をすみずみまで取り除き、普通の医師の約3倍は吸引できるんです。
吸引したあともキレイで、手術を手伝った看護婦さんたちは、『彫刻をやっているみたい』と絶賛していました。

脂肪吸引に限らず、フェイスリフトやワキガなど、
細かい手術にありがちなへマトーマ(皮下に血がたまる症状)を作らない。
しかも、たった1時間ですべてをこなすんですね。
わたしがいくら頑張っても2、3時間はかかります。あの技にはいつも驚かされますよ」

なるほど。しかしそんなに大量に脂肪を吸引して大丈夫なものなのか。
「もちろんです。1度完壁に脂肪吸引してしまえば、その部位には時間がたっても脂肪が付きにくくなる。
逆に、中途半端な吸引は最終的な解決にならないのです。
適切な脂肪吸引は、やせるだけでなく将来的に成人病を予防するという効果をもたらすことにもなります。
さらに女性にはうれしいことに、吸引部位に脂肪はつきにくくなる分、バストにはつきやすくなるのです。
つまり脂肪吸引することで、シェイプアップとバストアップを両立できるというわけです」

医師だけでなく、いっしょに働いていた看護婦や医療関係者からも同僚の話を聞いた。
どうやら池田の腕前は折り紙つきのようだ。

それにしても、1回100万円もかかる大きな手術をたった1時間で仕上げてしまうということは、
単純に考えて"時給100万円"ということではないか。
なんともうらやましい限りだが、正確かつ類まれな技術と、患者の心から取り除かれる悩みの大きさを考えれば、
当然の報酬かもしれない。

当の本人はそんなことも気にせずこう言う。
「わたしたちはれっきとした国家資格を持つ医師なんです。
人間だからミスもあるさ、では許されない仕事だからこそ、国家資格を必要とするわけです。
医療全体への信頼を取り戻すためにも、まずクリニックの患者さんから信頼されることがわたしにとって第一の目標です」